今回は個人的につらつらと書いていきます。
自転車のシェアリングサービス
ここ数年で自転車のシェアリングサービスが日本各地で広まってきたな、と感じます。レンタル自転車のサービス自体は、観光地では前々からありました。でも、いまの自転車のシェアリングサービスは、観光客向け、というよりも、地元の人向け、が多いなぁ、という印象を持っています。自転車は人によってサドルの高さが違うので、たとえ家族であってもシェアすることってなかなかなかったのにな、と思います。でも、特に都市部だと、自転車を持っていない、という人は多いと思います。自転車がなくても、駅が徒歩10分以内くらいだったら、あまり不便さは感じませんので。
でも、電車やバスで行くにはちょっと遠回りになる目的地に行きたいときもあります。それも、3kmくらい先の歩くにはちょっと遠い目的地に。そういうときに、自転車のシェアリングサービスを利用すると快適に移動できます。
これまではシェアされなかったものがシェアリングエコノミーの一員になるには、個人的には、2つの要素が必要だと思っています。一つは当たり前ですが潜在ニーズがあること。もう一つは手軽に利用できること、です。自転車については、この二点を満たすことでサービスが広がっているのだと感じています。
パソコンの「シェア」について考える
と、自転車のことについて書いてきましたが、ここからパソコンの「シェア」について考えてみようと思います。基本的に、パソコンの「シェア」はされていないですし、したくもないと思います。それは、「パーソナルコンピュータ」の名前の通り、基本は人に紐づくからだと思います。なので、パソコンレンタルのサービス(企業向けの長期リースではなく、期間が短いレンタルサービス)はかなり以前からありましたが、極めて用途が限定された、あまり大きくないマーケットだと思います。
これって、自転車と同じだよなぁ、とふと近所のコンビニに設置されている自転車のシェアリングサービスステーションを見て思いました。
そもそも従来であれば、パソコンは何かしらの操作をする場所であり、データを保管する場所でした。もちろん、USBメモリや外付けHDなどにデータを保存することもありますが、基本、パソコンにデータを保存していると思います。だからこそ、気軽にシェア出来ないものだったと思います。でも、Chrome OSであれば、データ自体はアカウントに紐づくため、シェア 可能です。潜在ニーズがどれくらいあるのかわかりませんが、もしかしたら自転車のシェアリングサービスのように、Chrome OSを前提にしたパソコンのシェアは広がるかもな、と思いました。だって、20年前に自転車のシェアサービスがこれから当たり前になるよ、と言われて信じる人はほとんどいないでしょう。それと同じようにいまは信じられなくても、遠くない未来にパソコンのシェアが当たり前になるのかな、と想像しています。問題は、どれくらい潜在ニーズがあるかですが……外出するときに自分の端末を持って歩かなくていいのはメリットの一つですよね。私の場合、バックパックひとつで旅行することが多いので、正直、1kg以上するパソコンを持ち歩くのはちょっとつかれます。また、スマホの普及に伴って家ではパソコンを使わないから持たない、という人もいるでしょう。そういう方もふとパソコンで作業したい、しないといけないときに使う、というニーズが出てくるかもしれません。
長くなってしまったのでまとめます。自転車のシェアサービスが当たり前になる未来なんて想像できなかったように、Chrome OSのようなクラウド利用を前提として端末のシェアリングサービスが日本中で当たり前になったら便利だな、という個人的な願望でした。
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